画像事例は、特注シムの製作事例です。
※その他シムプレートの製作事例は、こちらから
「こだま」では、薄板(t0.3以下を中心に)さまざまなサイズ・板厚・形状・材質のシム(シムプレート)、スペーサーを製作しています。ここでは、シムとスペーサーの特徴および使用用途についてご説明します。
シムとスペーサーは、どちらも機械や部品の調整や間隔を取るために使用されますが、その使用目的や形状、材質にいくつかの違いがあります。
●目的: シムは、部品の間に挟んで位置調整や高さ調整を行うために使用されます。特に微調整が必要な場合に使われます。
●形状と材質: シムは非常に薄いプレート状のものが多く、金属(ステンレス鋼、真鍮、アルミニウムなど)やプラスチック(「こだま」では対応不可)などの材料で作られています。必要に応じて複数枚重ねて使用することもあります。
●使用例: 機械の組み立て時の微調整、モーターの軸のセンター合わせ、ベアリングの調整など。
●目的: スペーサーは、2つの部品の間に一定の距離を保つために使用されます。位置調整というよりも、部品間に確実な空間を作ることが目的です。
●形状と材質: スペーサーは通常、筒状やリング状の形状で、金属(アルミニウム、スチールなど)やプラスチック(「こだま」では対応不可)などの材料で作られています。厚みや長さが一定であることが一般的です。
●使用例: ボルトの締め付けによる部品の変形防止、基板の取り付け、構造部品の距離確保など。
要約すると、シムは微調整に使用される薄いプレートで、スペーサーは部品間の距離を保つための一定の厚みを持つ部品です。それぞれの目的に応じて使い分けることが重要です。
「こだま」では、お客様のニーズに応じてシムやスペーサーの特注製作を行っています。用途に合わせた材質、形状、寸法で製作可能ですので、詳細な仕様や要望がある場合はぜひご相談ください。
シムプレートによく使用される材質は、鉄系、ステンレス系、銅系と様々ですが、テープ形のシムプレートはゲージ鋼、スペーサーとしてのシムプレートはSUS304が多いのではないでしょうか。ゲージ鋼は幅が狭く、手のひらサイズのシムプレートを製作することができないため、板厚公差の精度もよく、耐食性にも優れていることから弊社ではオーダー製作ではステンレスシムプレート多く製作しています。下記は、弊社で取り扱いのある材質について記載しておりますので、ご覧ください。
炭素鋼と並んで、よく使用されている材料としてステンレスがあります。ステンレスは炭素鋼と違い、耐食性に優れているため油が使用できない場所や、食品加工機や医療機器など衛生的な理由から使用できな部位に使用されることが多いです。また、板厚の種類が豊富なことも特徴で、最薄の材料ですと5ミクロンからあります。 また、t0.2以下のステンレスは、板厚公差±0.003のシムプレートが製作できます。
材質 | SUS301-CSP・SUS304-CSP・SUS316-CSP・SUS631-CSP |
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板厚(mm) | 0.005、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.25、0.28、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.60、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.50、2.00 |
*材質によって、取り扱いのある板厚はことなります。
炭素工具鋼(SK材)は比較的板厚が高精度に作られています。また材料幅も300mmなどもあるため、大きめのシムプレートも製作できるほか、板厚の種類も豊富なため また、炭素鋼でも材料の製作の時点で熱処理された焼き入れリボン鋼という材料があります。リボン鋼であれば、低温焼き鈍しをしない場合は精度が出せるようになります。ただ、リボン鋼のデメリットとしては、硬度の高い材料ですので必ず曲げRが必要となります。
冷間圧延鋼帯(SK5)を焼き鈍ししたもの | |
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板厚(mm) | 0.30、0.40、0.50、0.6、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.40、1.50、1.6、1.75、1.80、1.90、2.00、2.20、2.30、2.50、2.60、2.80、3.00 |
冷間圧延鋼帯(SK5)を焼き入れしたもの | |
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板厚(mm) | 0.05、0.10、0.13、0.15、0.18、0.20、0.23、0.25、0.28、0.30、0.33、0.35、0.40、0.45、0.50、0.6、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.40、1.50、1.6、2.0、2.5、3.0 |
詳しくは、豊富な薄板金属の在庫をご覧ください。
導電性が必要であったり、軽量化が求められる製品には、銅系やアルミ系のシムプレートが使用されます。
無酸素銅
材質 | C1020 |
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板厚(mm) | 0.1、0.2、0.3、 0.4、 0.5、 0.6、 0.8、1.0、 1.2、1.5、1.6、2.0 |
タフピッチ銅
材質 | C1100 |
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板厚(mm) | 0.1、 0.15、 0.2、 0.25、 0.3、0.4、 0.45、 0.5、 0.6、 0.7、 0.8、1.0、 1.2、 1.4、 1.5、 1.6、 1.8、 2.0 |
リン脱酸銅
材質 | C1220 |
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板厚(mm) | 0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.2、0.25、0.3、 0.4、 0.5、 0.6、 0.8、1.0、 1.2、1.5、1.6、2.0 |
リン青銅
材質 | C5210,C5191 |
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板厚(mm) | 0.1、 0.15、 0.2、 0.25、 0.3、0.35、 0.4、 0.45、 0.5、 0.6、 0.7、 0.8、1.0、 1.2、 1.4、 1.5、 1.6、 1.8、 2.0 |
真鍮
材質 | C2680・C2801 |
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板厚(mm) | 0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、1、1.2、1.4、1.5、1.6、2、2.3、2.5、2.6、3、3.2、3.5、4、5、6、8、10 |
純アルミ
材質 | A1050 |
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板厚(mm) | 0.1、0.15、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.8、1、1.2、1.5、1.6、2、2.5 |
アルミ合金
材質 | A5052 |
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板厚(mm) | 0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、1、1.2、1.5、1.6、2、2.5 |
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