高さを調整する用のシムの製作事例です。通常上のタブ部分はありませんが、取り外しを容易にするためにタブをつけることがあります。一般的にはSUS304を使用しますが、耐食性に優れた材料が必要とのことで、SUS316Lとなりました。SUS316Lは、海水などの腐食しやすい環境の場合に多くしようされます。
試作、限定製作などにご対応しており、数量は1個から数千個単位(5000個/lot 以上はご対応不可)の量産まで柔軟にご対応します。サイズや形状によっても最大ロットは変わりますので、お気軽に問い合わせフォーム(添付ファイルも出来ます)よりお問い合わせください。
レーザー、エッチング、ワイヤーカット、プレスなど様々な加工にご対応しており、数量や仕様に合わせて、それぞれの加工方法の特徴を活かした加工方法で角シムを製作します。
今回は、板厚が1種類のため施していませんが、数種類ある場合は、板厚の刻印も可能です。
少量製作においては、バリを考慮して加工するため、バリ取りの要らないシムを製作しています。
C | Si | Mn | P | S | Ni | Cr | Mo | Fe |
0.03以下 | 1.00以下 | 2.00以下 | 0.045以下 | 0.03以下 | 12.00〜15.00 | 16.00〜18.00 | 2.00〜3.00 | 残り |
熱処理状態 | 密度 (g/cm3) |
比熱 (cal / g℃) [0〜100℃] |
比電気抵抗 (μΩcm) [20℃] |
熱膨張係数 (10-6 / ℃) [0〜100℃] |
熱伝導率 (W / mK) [100℃] |
縦弾性係数 (Gpa) |
固溶化熱処理 | 8.03 | 0.12 | 74 | 15.9 | 16.3 | 193 |
熱処理 | 引張強度 (N / mm2) |
耐力 (N / mm2) |
伸び (%) |
絞り (%) |
硬度 (HRC) |
固溶化熱処理 | 481以上 | 177以上 | 40以上 | 60以上 | 10以下 |
事例は、特注のベース用シムです。「こだま」では、さまざまなサイズ・板厚・形状・材質のシム、スペーサーを製作していますが、シム、スペーサーの特徴と使用用途などを、ご説明します。
シムとは、市場ではシム板(シムプレート)とも呼ばれていますが、数枚の薄板を出し入れする事で、機械加工や組立で発生する
誤差を微調整するものです。モーターを使う場所としては、軸の中心がズレてしまうと、モーターのベアリングに負荷がかかってしまい、効率が落ちたり、破損してしまいますので、ベースの隙間にシムを挟んだりして調整を行います。
スペーサーとは、機械、構築物の高さ・隙間調整のために用いるのがスペーサーで、シムに対し厚みがあります。機器を据え付ける時の、段差調整などに使用します。
用途に合わせた材料は、豊富な薄板金属の在庫で対応します。
シムプレートによく使用される材質は、鉄系、ステンレス系、銅系と様々ですが、テープ形のシムプレートはゲージ鋼、スペーサーとしてのシムプレートはSUS304が多いのではないでしょうか。ゲージ鋼は幅が狭く、手のひらサイズのシムプレートを製作することができないため、板厚公差の精度もよく、耐食性にも優れていることから弊社ではオーダー製作ではステンレスシムプレート多く製作しています。下記は、弊社で取り扱いのある材質について記載しておりますので、ご覧ください。
炭素鋼と並んで、よく使用されている材料としてステンレスがあります。ステンレスは炭素鋼と違い、耐食性に優れているため油が使用できない場所や、食品加工機や医療機器など衛生的な理由から使用できな部位に使用されることが多いです。また、板厚の種類が豊富なことも特徴で、最薄の材料ですと5ミクロンからあります。 また、t0.2以下のステンレスは、板厚公差±0.003のシムプレートが製作できます。
材質 | SUS301-CSP・SUS304-CSP・SUS316-CSP・SUS631-CSP |
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板厚(mm) | 0.005、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.25、0.28、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.60、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.50、2.00 |
*材質によって、取り扱いのある板厚はことなります。
炭素工具鋼(SK材)は比較的板厚が高精度に作られています。また材料幅も300mmなどもあるため、大きめのシムプレートも製作できるほか、板厚の種類も豊富なため また、炭素鋼でも材料の製作の時点で熱処理された焼き入れリボン鋼という材料があります。リボン鋼であれば、低温焼き鈍しをしない場合は精度が出せるようになります。ただ、リボン鋼のデメリットとしては、硬度の高い材料ですので必ず曲げRが必要となります。
冷間圧延鋼帯(SK5)を焼き鈍ししたもの | |
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板厚(mm) | 0.30、0.40、0.50、0.6、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.40、1.50、1.6、1.75、1.80、1.90、2.00、2.20、2.30、2.50、2.60、2.80、3.00 |
冷間圧延鋼帯(SK5)を焼き入れしたもの | |
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板厚(mm) | 0.05、0.10、0.13、0.15、0.18、0.20、0.23、0.25、0.28、0.30、0.33、0.35、0.40、0.45、0.50、0.6、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.40、1.50、1.6、2.0、2.5、3.0 |
詳しくは、豊富な薄板金属の在庫をご覧ください。
導電性が必要であったり、軽量化が求められる製品には、銅系やアルミ系のシムプレートが使用されます。
無酸素銅
材質 | C1020 |
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板厚(mm) | 0.1、0.2、0.3、 0.4、 0.5、 0.6、 0.8、1.0、 1.2、1.5、1.6、2.0 |
タフピッチ銅
材質 | C1100 |
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板厚(mm) | 0.1、 0.15、 0.2、 0.25、 0.3、0.4、 0.45、 0.5、 0.6、 0.7、 0.8、1.0、 1.2、 1.4、 1.5、 1.6、 1.8、 2.0 |
リン脱酸銅
材質 | C1220 |
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板厚(mm) | 0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.2、0.25、0.3、 0.4、 0.5、 0.6、 0.8、1.0、 1.2、1.5、1.6、2.0 |
リン青銅
材質 | C5210,C5191 |
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板厚(mm) | 0.1、 0.15、 0.2、 0.25、 0.3、0.35、 0.4、 0.45、 0.5、 0.6、 0.7、 0.8、1.0、 1.2、 1.4、 1.5、 1.6、 1.8、 2.0 |
真鍮
材質 | C2680・C2801 |
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板厚(mm) | 0.1、0.2、0.25、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、1、1.2、1.4、1.5、1.6、2、2.3、2.5、2.6、3、3.2、3.5、4、5、6、8、10 |
純アルミ
材質 | A1050 |
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板厚(mm) | 0.1、0.15、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.8、1、1.2、1.5、1.6、2、2.5 |
アルミ合金
材質 | A5052 |
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板厚(mm) | 0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、1、1.2、1.5、1.6、2、2.5 |
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