構想段階からお手伝いします!
店内でポップを脱着できる、板バネが必要になったということで、ご相談を受けました。
ポップを取り付けている、φ8.0のプラスチックの棒を固定する板バネで、1000個のみの限定品ということでした。
形状としては、取り付けるプラスチックの棒の外側を抱え込む円形の形状で、脱着しやすい開口部分の検討を行い、
試作を行いました。板バネに取付られている、四角いブロックは、板バネを固定するパイプに挿入する部分として、
ステンレスのバー材を切断し、バレルをかけたモノを、スポット溶接によって接合を行っています。
通常、金型(本作)を製作するとなると、1ヶ月ほど掛かってしまいますが、
簡易金型で製作することにより、2週間ほどで製作しました。
ただし、簡易金型ですので、1個〜数千個が限界になります。
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ステンレス系の薄板・板金パーツや、ステンレス系板バネにはSUS304-CSPが最もよく利用されていますが、板バネにはバネ特性の低い順に1/2H,3/4H,Hと一般的には、3段階で、用途に応じて使用されています。
シムに使用する材料としてもSUS304-CSPが一般的で、2B材に対し材料費はある程度高くなりますが、板厚精度が高いことから、ご指定の無い場合弊社ではCSP材を使用しています。
また、SUS304 CSPよりさらに高いバネ特を要する板バネには、SUS301 CSPを使用しています。
SUS301もSUS304と同じくバネ特性は一般的に3段階で用途に応じて利用されています。
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鉄系板バネとしてはSUP材となりますが、薄板バネ材としては入手困難な板厚もありますので、弊社ではお客様ご承諾の上、類似材として曲げ成形の多い板バネにはSK材(生材)を使用し、成形後焼き入れ焼き戻しの処理を行い、主に平板の形状カットのみの板バネには焼き入れリボ鋼をよく使用しています。
Sk材とはバネ用炭素鋼帯の一種で、焼入れリボン鋼とはバネ用炭素鋼帯に熱処理(焼入れ焼戻し)を施して製造される焼入鋼帯で、主に薄板バネや、ゼンマイバネ、刃物に使用されています。
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