板バネを、机上で設計できればいいのですが(コイルばねは可能)、計算式に基づいて設計を行っても、固定する箇所、負荷方向などで、誤差が大きく出てしまうのが現状です。では、どうすれば製作において近道なのか・・・。
結論から言いますと、試作を行うことです。でも、いきなり試作を行うのは、リスクが高い・・・。
なので、一般的に設計からの手順だと思われるのですが、最初に申し上げたとおり、誤差が大きく出る場合もあり、かえって時間という諸費用がかかることになります(経験値)。
試作とい段階で、「こだま」では、お客様のご負担を軽減するために、独自金型の標準化を行った「金型レス」または、「簡易金型」で対応していますので、納期を抑えて板バネの試作品をご提供しています。
※各種板バネの製作事例は、こちらから
(形状の検討時に、参考になります)
では、試作に至るまでを、手順にそってご説明します。
まずは、イメージの見える化を行って(図面化:想像できる範囲の情報:形状・寸法・材質・ご希望製作数)、お問合せフォームで送信ください。
※図面化には作業負荷がかかりますが、イメージを具体化することで、具体的な対応が可能になります。
2)方向性の具体化
検討段階の場合は、こちらで仕様を確認し、板バネが適しているのかをアドバイスいたします。
板バネを使用する可能性が高い場合には、形状・材質・板厚の方向付けを行います。
3)お見積り
方向付けが終われば、お見積りいたします。
予算範囲であれば、ご注文下さい。(ご依頼方法は、お見積り時にご連絡します)
4)試作
金型レス・簡易金型製作で、本作金型の約1/10の費用、納期1/3で、板バネ1個から製作することが可能です。
結果、1から4までのプロセスだけで、試作品による実装テストが行えます。ただ、1度の試作でご要望に沿うこともあれば、何回か形状・板厚変更が必要な場合もありますが、2から4のプロセスで行えますので、結果、短期間で板バネの具体化が行えます。
1のイメージの見える化の段階では、下記に板バネに関する資料をご用意していますので、参考にしていただければ、具体的になりやすいかと思います。
イメージ段階で、形状の検討もつかないという場合は、「こだま」の板バネ製作事例集をご参考に、
イメージをより具体的にしてみて下さい。さまざまな形状のサンプルを、掲載しております。
その他の薄板ばね形状(製作事例)は、こちらから
※失敗しない板バネの設計については、こちらから
※板バネの形状については、こちらから
※板バネの製作事例は、こちらから
※取り扱い材料は、こちらから
ステンレス系の薄板・板金パーツや、ステンレス系板バネにはSUS304-CSPが最もよく利用されていますが、板バネにはバネ特性の低い順に1/2H,3/4H,Hと一般的には、3段階で、用途に応じて使用されています。
シムに使用する材料としてもSUS304-CSPが一般的で、2B材に対し材料費はある程度高くなりますが、板厚精度が高いことから、ご指定の無い場合弊社ではCSP材を使用しています。
また、SUS304 CSPよりさらに高いバネ特を要する板バネには、SUS301 CSPを使用しています。
SUS301もSUS304と同じくバネ特性は一般的に3段階で用途に応じて利用されています。
詳しくはこちらから
鉄系板バネとしてはSUP材となりますが、薄板バネ材としては入手困難な板厚もありますので、弊社ではお客様ご承諾の上、類似材として曲げ成形の多い板バネにはSK材(生材)を使用し、成形後焼き入れ焼き戻しの処理を行い、主に平板の形状カットのみの板バネには焼き入れリボ鋼をよく使用しています。
Sk材とはバネ用炭素鋼帯の一種で、焼入れリボン鋼とはバネ用炭素鋼帯に熱処理(焼入れ焼戻し)を施して製造される焼入鋼帯で、主に薄板バネや、ゼンマイバネ、刃物に使用されています。
詳しくはこちらから
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担当者がご回答致します。