精密板バネは、特に高い精度や特定の機能が求められる分野で使用されるバネです。主に自動車、電子機器、医療機器、航空宇宙など、非常に小さな誤差や高い性能が要求される製品に組み込まれています。
1.高い精度:寸法や形状の誤差が極めて少ない板バネで、細かい動きや微妙な圧力を制御するために使用されます。
2.高耐久性:長時間の使用に耐えることができるよう、材料や加工方法に特に注意が払われています。繰り返しの負荷に強く、耐摩耗性や耐疲労性にも優れています。
3.材質の選択肢:ステンレス、ベリリウム銅、リン青銅など、用途に応じたさまざまな材料が使用されます。材料の特性により、耐食性、耐熱性、耐摩耗性などが異なります。
電子機器:コンピュータやスマートフォンなどの内部に使用されるコンタクトスプリングやスイッチバネ。
1.自動車部品:車両のサスペンションやエンジン部品の中で、振動を吸収したり、摩擦を軽減する役割を果たします。
2.医療機器:手術器具や精密機械に使用され、微細な調整や操作が求められる場面で活躍します。
3.航空宇宙:極限の環境で使用されるため、特に耐久性や軽量化が重視される航空宇宙分野でも精密板バネが使われます。
精密板バネの製作には、材料からの切り出し(形状カット、ブランク)な、レーザー加工、エッチング、プレス加工、ワイヤーカットなどの高度な加工技術が用いられます。成形(曲げ)においては、ブレーキプレス、プレス、マルチフォーミング等に金型を使用して行います。これらの技術を駆使して、細かな形状や高精度の製品を製作できるのが特徴です。
1.高精度な金型:精密板バネの製作では、金型の精度が重要な要素です。少しの誤差でも製品に影響を与えるため、金型の設計・製作には高度な技術が必要です。
2.材料の選定:板バネとしての機能を維持するために、使用される材料の弾性限度や疲労特性を十分に考慮する必要があります。
精密板バネは、求められる機能や仕様に合わせて特注製作が必要なケースが多く、試作段階からのサポートが重要です。
※板バネのさまざまな製作事例は、こちらから
1)板バネ(板ばね)の構想段階からのご相談
材質・形状・機能性など、構想段階から対応いたします。
2)金型レス製作で、板バネ(板ばね)製作1個から
標準化された独自の金型で、初期費用ゼロで小部品製作が可能
3)約100個のリピート品、約2000個の限定製作対応
4)様々な、バネ材の豊富な在庫と材料入手
SUS系、リボン鋼、銅系、チタン系、インコネル系
5)t0.005~の箔・微細加工技術
6)精密溶接技術
溶接加工による部品組立、リード線の溶接
7)熱処理、メッキ対応
バネ材の熱処理から、ニッケル・スズ・銀・金メッキ処理
8)材料分析
金型を使用せずに精密な板バネを製作する方法で、試作や少量生産に最適です。金型を作成する時間とコストを省くことで、従来の金型製作に比べて短納期かつ低コストでの対応が可能です。また、設計変更が容易で、試作段階での微調整や改良にも迅速に対応できます。
金型レス製作では、レーザー加工、ワイヤーカット、エッチングなどの高度な加工技術を駆使し、複雑な形状や高精度な寸法の板バネを製作します。これにより、形状カット(トリミング、ブランク)の工程で、金型を用いた従来の製作方法に比べ、初期費用を大幅に削減しつつ、要求される精度と品質を維持できます。
この方法は、特に試作品製作や小ロットの特注品に適しており、開発段階から製品化までのスピードアップに貢献します。さらに、材料や形状に柔軟に対応できるため、さまざまな用途で使用される精密板バネのニーズに応えることが可能です。
また、金型レスでの成形(曲げ)加工においては、専用の金型を製作することなく、標準化された金型を使用し、特殊な形状やエンボス以外であれば簡易金型で対応します。これにより、金型費を抑えた対応が可能です。
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