「ストレーナー」は、浄化装置や蒸気配管、配管中や末端の給水栓等の、プラント機器による異物や触媒等の回収を行うことで、流体・気体のグレードアップを行い、プラント機器等の保護を行います。また、エンジンオイルのポンプ吸入口の先端に付けて、循環するオイルに混入した触媒等の回収を行うために使用されていますが、それら濾過器の名称は、ストレーナー、ストレーナーメッシュ、ストレーナーフィルター、ストレーナーエレメント、ストレーナースクリーン等、さまざまな名称で呼ばれていますが、役割としては同じです。名称として、「ストレーナー」の場合は、ハウジングを含めた名称としても使用されています。さらにストレーナーには、取り付ける箇所などにより、構造・形はさまざまで、「コニカルストレーナー」、「テンポラリーストレーナー」、「バケットストレーナー」、「サクションストレーナー」、「カートリッジ式ストレーナー」等に名称区分されています。

※ストレーナーの各種製作事例は、こちらから

【お問い合わせ方法】

ストレーナーフィルターのお問い合わせ・お見積もり依頼の際には本体構造、
材質、メッシュ（下記参照）・パンチングサイズ（板厚・穴径×穴と穴の間隔）などがわかる図面と、製作数を
送付いただければ、お見積もりいたします。
また、図面が無い場合には、手描きのラフスケッチを送付ください。サンプルがある場合は送付下さい。

※サンプルは、納品時ご返却。ご注文に至らなかった場合は、着払いで返送となります。
※メッシュサイズの事前確認が出来ない場合は、サンプルを破壊して確認しなければなりませんので、予めご了承ください。

ストレーナーの構造

ストレーナーには、取り付ける箇所によりさまざまな形状がありますが、役割における構造としてはシンプルで、胴体（一般的にパンチングメタル）の内部または外部に、異物や触媒等に合わせた網目のメッシュ（金網）を張って、胴体に流れる気体・流体から異物や触媒等を取り除くようになっています。メッシュは、異物のサイズに合わせて選定を行い、ストレーナー内部から外部に流体が流れる構造の場合には、胴体の外側に張り、ストレーナー外部から内部に流れる場合には、胴体の内側に張ります。構造における強度については、流れる気体・液体の種類や、流量などで判断を行わなければなりませんが、取り付ける配管やハウジングからの視点が重要です。

1、配管型ストレーナーの構造

ストレートな配管に、コニカルストレーナーを設置して、流体中の異物や触媒等の回収を行います。

2、Ｙ型ストレーナーの構造

Ｙ型の配管に、テンポラリーストレーナーを設置して、流体中の異物や触媒等の回収を行います。

3、カムロックのストレーナー取付構造

カムロックに、テンポラリーストレーナーを設置して、気体・流体中の異物や触媒等の回収を行います。

４、バケットストレーナーの構造

バケットストレーナーは、ろ過の他、流体によってバット中の対象物に対しての「ふるい」や「洗い」を行う役割など、その用途は様々です。

５、サクションストレーナーの構造

ホースや配管先に、サクションストレーナーを取付、気体・流体中の異物や触媒等の回収を行います。

６、油水分離ユニットの構造

油水分離ユニットに、カートリッジ式ストレーナーを取付、油水の分離を行います。

ストレーナー胴体への、メッシュ（金網）の張り方

胴体（おおよそパンチングメタル）の内部または外部に、メッシュ（金網）を張って、そのメッシュ（金網）に異物が引っかかり、・気体・流体から異物を取り除くようになっています。メッシュは、異物のサイズに合わせて選定を行い、ストレーナー内部から外部に流体が流れる構造の場合には、胴体の外側に張り、ストレーナー外部から内部に流れる構造の場合には、胴体の内側に張ります。

メッシュ（金網）の内張り・外張りの選定は、上記画像のように流体の流れる方向で決まります

ストレーナーのさまざまな形状事例

１）コニカルストレーナー各種

２）テンポラリーストレーナー各種

３）サクションストレーナー各種

４）バケットストレーナー各種

５）濾過用ストレーナー

その他ストレーナー の製作事例は、こちらから

メッシュの材質

ストレーナー の材質は、流体や気体のろ過器として使用するケースが多いので、SUS304、SUS316が主流ですが、
航空機や熱交換器等の高温環境で使用される場合には、インコネルを使用します。また、海水や酸系の薬品を使用する装置に使用す場合にはチタンが使用されています。