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「伝統の森(カンボジア)の再生」 森本喜久男さん

2013年11月08日

 

クメール伝統織物研究所・森本喜久男さんのご講演(2013年11月6日 大阪住友クラブにて)

 

日本でもっとも代表的な染色方法とされる「友禅」から、当時、本物志向から離れる市場に疑問をいだいていた森本氏に、ある機会が訪れタイに移住することに。そして、兼ねてからの「思い」であった内戦で消えかかっていたカンボジア女性の伝統工芸「クメール織」の復興へとタイを離れる。しかし、現地に入るも、そこは荒れ果てた大地となっていた。そして森本氏の良心が震えた。最初に手掛けたのは戦時中に設置された地雷の撤去、住居の建設。次に井戸の堀削、そして獣道の道路化、橋などのインフラ整備を、すべて森本氏の心に打たれた原住民と共に行った。そして村ができ絹織物の工房を建設。蚕の養殖を始め、食料の大半を自給自足できる環境を整えた。村人たちとの言葉の壁に、気を取られることなく心で通じ合い、共に生かしあい、絹織物の世界最高品質にベクトルを合わせた。 そして、そこで働く職人たちの価値を高める為に、森本氏は自らをプロデューサーとして、世界を歩く。

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森本氏(画像右)が講演会会場で、職人たちが魂を込めて作った(養殖・紡ぎ・機織り・染色)世界一のシルク製品を解説する。                    

 

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 原糸となる、絹糸の手触りは、流通するシルク製品より固く黄色なのは、品種改良されていない蚕から採取する絹糸だからで、その絹糸を使って織られた生地は、強く言葉にできない光沢をもっている。そして織られた生地は、天然素材のアーモンドなどで染められる。

 

古き良きものと、新しいものとの調和こそが、これからの産業のベースとして、環境問題をかかえる現代社会において、暮らし、職の自然調和の実現をイメージすることができたように思えます。森本さん貴重なご講演、ありがとうございました。そして近日、お尋ねしますので、その節はよろしくお願いいたします。                                                                                      

                                                                                                            

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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