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絶体絶命でも世界一愛させる会社に変える!

2017年03月21日

今や、世界中が注目する「産廃屋」、石坂産業㈱さまの会社見学に参加してきました。
場所は、埼玉件入間郡、当時産廃業社集積する「産廃銀座」。1999年周辺の農作物がダイオキシンで汚染されているとの報道を機に、言われなき自社批判の矢面に立たされたことから始まります。

「自分たちがこんなに苦労するのは、ダイオキシンを出している産廃屋がいるからだ」
「石坂はこの町から出て行け!」
住民の怒りの矛先が産廃業社1社へ向かいます。

会社存続の危機が迫り、
「この会社を継ぐのは私しかいない!」
絶体絶命でも世界一愛させる会社に変える!
二代目社長、石坂典子氏の誕生「永続企業にする」、そして、壮絶なドラマが始まります。

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最初の取り組みは、15億円をかけたダイオキシン対策炉の廃炉と、
(他社が扱うことをきらっていた(不法投棄の原因)、不燃系廃棄物に特化)
経営理念をつくること。
「謙虚な心、前向きな姿勢、そして努力と奉仕」

そして、
「人の話を聞いて失敗したら後悔すれけれども、自分で考えて失敗すれば後悔しない」
3S活動の導入と、1年で業界初の「ISO3統合」取得。
日本そうじ協会「掃除大賞」「文部科学大臣賞」ダブル受賞。
水を使わず(汚水の発生防止)、風の力を使った全天候型プラントのリニューアルに、40億円を投じた。

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が、いくら改革に取り組んでも、住民からのバッシングは続きます。
産廃業者をバッシングする原因は「知らない」からくる不安。

次に、会社をみてもらうための、2億円の見学通路設備と、
地域や地元の人たちへのおもてなしとして、大量のゴミが捨てられていた里山の再生。
見捨てられた里山を宝の山に。
地域の人々が、里山の恩恵を受けながら生活し、感謝しながら生きてきた。

結果、
従業員満足度を上げる取り組み、地域に対する社会的貢献活動、お客様に室礼を通じて四季を感じてもらう
環境づくりなどが評価され、経済産業省主催「おもてなし経営企業選」に選定。

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里山づくりの敷地は、当初「お持ちの土地を手入れします。貸していただけませんか」
やがて活動が口コミで広がり、「うちの土地もやってもらいたい」。
そして「土地を売りたい」という声までも。
しかし、地域者とのお付き合いが始まり、継続的にコミニュケーションが重要と、
土地購入ではなく、借りることにこだわる。

それでも・・・「石坂産業が森を破壊している・・・」
そこで、地域にあった生物の多様性の回復に取り組む。
結果、IHEP最高ランク「AAA]を取得。
生物多様性を保全する目的の森と、農用林が同じくらいの割合で保存。


里山を保全すると同時に、地域の歴史や文化を守りたい

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現地見学会→見える化→社員意識の覚醒→同業者の気づき→業界全体の底上げ
業界として各社が刺激を受け、設備投資を行うことで、産廃処理代金の底上げに繋がる。
観光地化された教育フィールドをつくることで、リサイクル率95%、資材としての販売を実現。
結果、経常利益率20%。

「石坂技塾」開設による、技術習得で賃金テーブルの高い職種に異動ができ、
どんな技術を身に付ければ、年収がどの程度になるかをひと目でわかるようにした。
各産業への、リサイクル意識向上の働きかけと同時に、大量かつ処理の難しい産廃物を、
高い技術力のある人材の育成によって、リサイクル化を行う。


命育む営み=経営、まさにその事例に触れたように思えます。
分野問わず、石坂産業さまのような意識を高め続ける企業が増えれば、
日本はもっともっといい国になるのでしょし、世界的に多大なる影響を与えることができ、
世界が変わるのだと思います。
私も、超微力ではありますが(-_-;)・・・・頑張ります!

石坂産業さま会社見学


今回、石坂産業さま会社見学に参加させていただけたきっかけは、
作家・陽明学研究家 林田明夫先生からのお声がけで、ご一緒させていただきました。
誠に感謝申し上げます。

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