20141/15~3/10 間 大阪歴史博物館で、開催されていた「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガ の ちから」を
観に行ってきました。
ストーリー漫画の第一人者として、日本の漫画の基礎を作った手塚治虫氏の、多大なる影響力に圧巻でした。
館内入り口付近の、手塚氏の小学校3年生当時の完成度の高いマンガ(漫画「ピンピン生チャン」)から始まり、
石ノ森章太郎氏との関係性と、その後の展開を時間軸で表していましたので、非常に理解しやすい展示でした。
当然、漫画マニアの方にとっては、自筆の作品ばかりだったのでたまらない場となっていましたが、私というと、
アニメは大好きでしたが、漫画本に限らず、「本」が大嫌いで、外で走り回るのが大好きな少年だったので、
漫画に触れる機会も少なく、あえて新鮮な一面がありました。
(今は、私の周囲は、本だらけ・・・)
そして館内を順路に沿って歩くと、鉄腕アトム、ジャングル大帝レオ、リボンの騎士と、ブラウン管テレビにかじりついて、観ていた当時の様子が鮮明に頭の中で、映像として浮かび上がってきました。
そして、手塚氏が若きし頃住んでいた、新人漫画家の共同生活の場となったトキワ荘。(画像上)
やがてここで、石ノ森章太郎氏、藤子不二雄A氏,藤子・F・不二雄氏、赤塚不二夫氏、他メンバーが、同志となり
昭和30年に新漫画党が結成されました。お金もなく決して裕福な生活ではない中で、世の中に向けた善の心が、夢となり、漫画に熱き思いを乗せて、互いを高めあったのでしょうね。素晴らしい。
そして、手塚氏、石ノ森氏に影響を受けて、漫画家を志す次世代層が形成され、一大産業となったわけですが、
その影響は、漫画に留まることがなく、アーティスト、医師、ファッションデザイナー、ロボット学者など、
さまざまな分野での人材をも創出する結果となった訳ですね。
そして、漫画がアニメとなり、世界中を猛スピードで駆け巡り世界の人々にも、多大な影響をもたらし、
その内容は、「自然」「過去と未来」「愛」「友情」「医療」「宗教」「経済」など、生きる上で大切な要素を、
漫画を通して、身近に分かり安く、そして永続的発展する為の希望に繋げた、見事な構想をもった作品ばかりです。
一つのことを貫けば、宇宙が観える。と言われますが、
まさしくの実践値として、まして日本国発信となると、なんか勇気が出るというか、
私もこのままでいいのか!などと、自筆漫画を眺めながら、心の中でつぶやいていたのは私だけだったのでしょうか?