小・中・高と、これまで大阪市内の色々な学校から、ご依頼を受けて、職業講話をしてきましたが、
特に、義務教育においては地域性がはっきり出ていて、大変興味深いものがあります。
今週訪問した、此花中学校では神社仏閣が多い地域で、祭りの多い地域だそうですが、
祭りの多い地域の生徒は、やはり元気が良くて人なつっこいように思えます。
また、住宅街にある学校では、ご家庭でご両親とよく話をしているのでしょうね、
明るく、素直な生徒が多いように思えます。
いずれにせよ、地域性という環境が家庭にも大きく影響するでしょうし、
義務教育にも大きく影響します。
私が育った生野区田島町というところは、今は、住宅化が進み面影程度になっていますが、
大手弱電メーカー(パナソニック、シャープ)の城下町的なところで、
大阪の製造業発症地とも言える、町工場がたくさんあった地域でした。
子供の頃、寝るときは親(先代)が操作する機械が子守唄で、
町工場から出るいろんな機械の音を聞きながら通学をしていました。
なので、職人さん達が通う一膳飯屋や、ちょっと帰りに一杯という居酒屋がたくさんあり、
銭湯もたくさんありました。
人と人との距離が近いと、今は無き「おせっかい」な気性も多く、
面倒見の良い人、友達思いの人たちが互いに助け合いながら、
時には、人の心に入り込み過ぎていざこざになったり、
今思うと、「道徳」を体感しながら成長していたのではないでしょうか。
高度成長期という時代に入り、時代は経済中心となって、
街並みは、どんどん綺麗になり、物も家庭に行き渡ると、今度は「使い捨て」という、
「豊かさ」を越えて飽和状態になった今、何か「大切なモノ」のを、忘れてしまったように思えます。
その何かが、この日本という国の原動力であり、
これからの日本の未来を創りだす根幹ではないでしょうか。
あっ、職業講話で生徒たちに触れ、
少し、心がモゾモゾしたようです。。。。。。
この辺でやめておきますが、
少しだけ・・・
「道徳なき経済は犯罪、経済なき道徳は寝言」
バランスが大切というより、高次化ですネ。。。。。
「笑顔」の大量生産したいな・・・