薄板・微細・精密金属加工の「ステンレス材料」の特長」です。

「こだま」の特長

豊富な薄板ステンレスの取扱い

タイムリーな対応に先駆け、多種にわたり豊富に取り揃えております。

ステンレス系の薄板板金パーツや、ステンレス系板バネにはSUS304-CSPが最もよく利用されていますが、板バネにはバネ特性の低い順に1/2H,3/4H,Hと一般的には、3段階で、用途に応じて使用されています。
シムに使用する材料としてもSUS304-CSPが一般的で、2B材に対し材料費はある程度高くなりますが、t0.2以下は2Bが入手困難なことと、CSPの方が板厚精度が高いことから、ご指定の無い場合弊社ではCSP材を使用しています。

板厚表

SUS304-CSP
板厚 mm 0.005、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.60、0.70、0.80、0.90、1.00、1.20、1.50

*調質によっては、無い板厚もあります。

SUS301-CSP
板厚 mm 0.005、0.01、0.02、0.025、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.075、0.08、0.09、0.10、0.12、0.15、0.18、0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.60、0.70、0.80、0.90、1.00

*調質によっては、無い板厚もあります。

SUS316(L)-CSP
板厚 mm 0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.30、0.40、0.50

*調質によっては、無い板厚もあります。

SUS631-CSP
板厚 mm 0.05、0.10、0.15、0.20、0.30、0.40、0.50、0.60、0.80、0.90、1.00、1.20、1.50

*調質によっては、無い板厚もあります。

SUS430-CSP(2B)
板厚 mm 0.01、0.02、0.03、0.05、0.10、0.20、0.30、0.40、0.50、0.60、0.80、0.90、1.00、1.20、1.50

*調質によっては、無い板厚もあります。

SUS444-CSP
板厚 mm 0.05

板厚公差表

SUSバネ材板厚公差(JIS G 4313の厚さの許容差)単位mm
SUS301-CSP・SUS304-CSP・SUS420J2-CSP・SUS631-CSP・SUS631J1-CSP
板厚 mm 材料幅(250以上600未満)
0.10以上 0.16未満 ±0.020
0.16以上 0.25未満 ±0.030
0.25以上 0.40未満 ±0.035
0.40以上 0.60未満 ±0.040
0.60以上 0.80未満 ±0.045
0.80以上 1.00未満 ±0.050
1.00以上 1.25未満 ±0.050
1.25以上 1.60以下 ±0.060

耐食性について

SUS304自体が耐食性に優れた材料ではありますが、海水などの腐食しやすい環境にはSUS316を使用します。

高強度ステンレス

SUS304 CSPよりさらに高いバネ特を要する板バネには、SUS301かSUS631を使用します。特にSUS631は、析出硬化処理という特殊な熱処理を行うことにより、硬度を高めることができる材質です。SUS301もSUS304と同じくバネ特性は一般的に3段階で用途に応じて利用されています。

機械的性質

種類の記号調質記号硬度(Hv)引張強さ(N/㎜2伸び(%)
SUS301CSP 1/2H 310以上 930以上 10%以上
3/4H 370以上 1130以上 5%以上
H 430以上 1320以上
EH 490以上 1570以上
SUS304CSP 1/2H 250以上 780以上 6%以上
3/4H 310以上 930以上 3%以上
H 370以上 1130以上
NSS431 DP-2 340~400 1200(参考値) 9%(参考値)
SUS420J2 0 210以下
析出硬化系熱処理後硬さ(Hv)
NSSHT1770 280以上 450以上
SUS631CSP 0 200以下 1030以下 345以上
1/2H 350以上 1080以上 380以上
3/4H 400以上 1180以上 450以上
H 450以上 1420以上 530以上